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北一商店  松永さん 株式会社 北一商店琉球畳の正しい知識

1 琉球畳の正しい知識

畳店が一般の方へ薦める「琉球畳」とは、「へりなし、半畳サイズ」の畳を指しているのですが、本来の「琉球畳」とは、江戸時代に琉球地方(現在の沖縄県)の七つの小島で自生していたカヤツリグサ科の「七島藺草(しちとういぐさ)」という粗野な草で織った畳表を使用した畳のことなのです。

2 なぜ「琉球畳」が「へりなし畳」の代名詞になったのか?

使用される畳表の七島藺草(しちとういぐさ)は、断面が三角形のしっかりした草を2つに割いてから天日干しをすることで程よく丸まりしなやかになり、それを丁寧に織り上げているのです。ストロー状のイ草を丸ごと使った畳表に比べると、折り曲げやすく、四隅がきれいに仕上がることから「へりなし畳」が誕生しました。

琉球畳の画像

3 へりは高価なもの

江戸時代の畳へりは、純綿や麻縁が主流で高級品であったことから、畳職人の創意工夫から生まれたとも言われています。「琉球畳」に使われる畳表の生産地は、大分県国東半島に生産農家がありますが、高齢化に伴い10軒ほどに減少しており、ほとんどが中国の四川省での生産となっております。中国四川省の琉球畳表は、七島藺草(しちとういぐさ)の生産量が減少した大分県から苗を運び、土壌の開発から中国での人材育成に10年以上の歳月をかけて良品質の「琉球畳表」の生産にこぎつけました。七島藺草(しちとういぐさ)の生育から収穫はもちろんのこと、琉球畳表としての品質管理をきっちりと行うことに成功しました。現在の国内産藺草との大きな違いは、生育期間にあり、国内産が4ヶ月に対して中国四川省は倍の8ヶ月を費やしているところです。そのため、丈夫でしなやかで色鮮やかな「琉球畳表」に成長しました。

4 中国四川省「琉球畳表」の4つの特徴

中国四川省琉球畳表の画像

・収穫した藺草から生育状態の良くない草を取り除く選別作業は、製品になるまでに3回繰り返します。
・通常、藺草は乾燥処理の際、泥染め※をしますが、琉球畳表の製法は繊維がしなやかで丈夫であるため、泥染めを行わず少量ずつ無染土で乾燥させるので、自然そのままの青さを楽しめます。
※泥染め=乾きが早い(火力乾燥)・ムラ無く乾く・変色を隠す通常の畳表は機械織りのために滑りを良くするための染土は必要不可欠です。染土の中に青い着色料を入れることもあり、有害物質と指摘されることがありました。
・動力機械を用いずに手機(てばた)製織で一枚ずつ手作業で丁寧に織り上げていくため、一組で一日に2枚の生産量です。
・中国四川省で織られた「琉球畳表」は厳重に検品された後、国内唯一の琉球畳表産地である大分県国東半島の倉庫に運ばれ、再度厳重な検品を行います。

これらの特徴により、中国四川省で生産される琉球畳表は、高品質でありながら自然な色合いや丁寧な仕上がりが特徴です。伝統的な技術とこだわりの製法によって生み出される琉球畳表は、日本の畳文化に深く根付いています。

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北一商店  
松永さん
株式会社 北一商店

大正5年、畳材料の卸し、畳縁の製造のためにつくられた北一株式会社東京店が前身。
昭和22年2月に、当時東京店の出張所所長だった広田武夫が株式会社北一商店に改組、独立し社長に就任した。産地問屋→消費地問屋→畳材料商→畳店(施工業者)のルートが圧倒的だった戦前は、問屋業に専念していた。戦後、高度成長期にともなった洋風化の流れによる生活様式の変化(ジュータン、カーペット、フローリング)に対向し、畳のよさを理解してもらうため、新しい産地の開拓、需要創造活動をおこなっている。
現在は業界トップメーカーの大建工業、ダウ化工の代理店として、また伊藤園と茶葉を利用した畳の開発、販売を行なうなど環境問題に取り組んだ事業展開を広げている。

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