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商品券などに交換できる「木材利用ポイント」スタート
1 商品券などに交換できる「木材利用ポイント」スタート
国が仕掛けた住宅のポイント制度では、2011年7月31日までに着工したものが対象の「住宅エコポイント」と、2011年10月21日~2012年10月31日までに着工したものが対象となった「復興支援・住宅エコポイント」がありました。
2013年7月1日からは「住宅エコポイント」と条件こそ違いますが、ほぼ同じような特典のある「木材利用エコポイント」が始まります。消費税導入前の新築・リフォームを計画するにあたり、早めにチェックしておくことをおすすめします。では、「木材利用ポイント」について詳しく解説しましょう。「木材利用ポイント」とは、住宅での木材利用に応じて商品券などに交換できるポイントで地元産の木材需要を促す国の事業で、7月1日から申請受け付けが一斉に始まります。
2 木材利用ポイントって?
目的は、各地の地域材の適切な利用によって森林の適正な整備・保全、地球温暖化防止および循環型社会の形成、そして農山漁村地域の振興など。対象となる各々の地域材を活用した木造住宅の新築をはじめ、内装・外装の木質化工事、木材製品及び木質ペレットストーブ・薪ストーブの購入の際に、ポイントを付与。各地域の農林水産品等と交換できる事業なのです。ここで、木材利用ポイントにおける木造住宅の新築と内装・外装の木質化工事について解説していきます。
まず木造住宅の新築も、内装・外装の木質化工事も、2014年3月31日までに工事に着手するもの、という期限があります。工法や地域材についても条件があります。樹種は、スギ・ヒノキ・カラマツ・トドマツ・アカマツ・クロマツ・リュウキュウマツ及びアスナロの8種。工法では、これらの樹種について1/2以上使用する木造軸組工法(2×4工法、または丸太組構法の場合は、スギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツを主要構造材に)などが示されています。また、主要構造材等として1/2を超えて使用する地域材として、「スギ・ヒノキ・カラマツ・トドマツ・アカマツ・クロマツ・リュウキュウマツ・アスナロ」のほか都道府県や民間機関、林野庁のガイドライン等により産地等が証明される木材、かつ資源量が増加していて、農山漁村地域の経済に大きな波及効果をもたらすという事業目的に沿っていると指定した樹種が対象になります。
最も重要なのは、「木材利用ボイント」の利用にあたり、地域材の利用拡大に取り組む「登録工事業者」が施工したものに限定されることなのです。登録事業者とは、都道府県の協議会や有識者委員会で認定され、事務局に登録された事業者のことで、「木材利用ポイント」Webサイトで公開されています。
「木材利用ポイント(外部サイト)」
3 発行される木材利用ポイント数は?
住宅エコポイントと同様1ポイントが1円相当で、工事内容によってポイント数が異なります。新築や購入などの場合、1棟当たり30万ポイント。木質化工事の場合は1万5000ポイント以上で上限は30万ポイントまでもらえます。
したがって、木造の住宅を新築する場合などでは、主要構造材で地域材を使い、床や内壁、外壁にも地域材を使えば、最大60万ポイントもつくのです。
- 1 木造住宅の新築、増築、購入
- 1棟当たり30万ポイント
- ※東日本大震災の被災地は、最大で50万ポイント
- 2 住宅の床や内壁、外壁の木質化工事
- 木質化工事の行われた床や内壁については、1棟当たりそれぞれ9m2以上外壁については、1棟当たり10m2以上の工事を行うことがです。
- ・地域の農林水産品等
- ・農山漁村における体験型旅行
- ・全国商品券・プリペイドカード・地域型商品券
- ・農林水産品関連商品券
- ・林づくり・木づかい活動に対する寄付
- ・被災地に対する寄付
- ・即時交換
- ※全国商品券・プリペイドカード(農林水産条件。合計の上限は30万ポイントまで
「木材利用ポイント」のポイント交換対象は、以下の内容品関連商品券は除く)への交換、即時交換を行う場合、付与されたポイントの50%が上限になります。詳しくは、「木材利用ポイント」(外部サイト)をご覧いただくか、下記の事務局メール相談をご利用ください。お待ちしております。
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