住宅関連記事・ノウハウ
ハウスメーカー・工務店・建築家!自分に合ったパートナとは
ハウスメーカー、工務店、設計事務所にはそれぞれ特徴があります。注文住宅を建てるとき、必ず選ばなければならない各々の特徴、ならびにハウスメーカー・工務店・建築家のメリット・デメリットをお届けします!どの家づくりパートナーを選ぶかは、建てるひとの家づくりの考え方でかわります。自分自身の家づくりに対する想いを確認しながら家づくりパートナーの特徴を知っておきましょう。
1 基本的な住宅会社の探し方
ハウスメーカー
- ・総合住宅展示場に出向くいて、気に入ったメーカーのカタログを入手
- ・Webサイトからカタログ請求をする
- 大手メーカーでも住宅展示場ごとに異なる商品を出展しているので、同一メーカーで見比べることができるのがポイント!
工務店
- ・昔からの知り合い、または知人からの紹介というケースが大半
- ・地元密着なので、その地域にあった家づくりが特徴。ハウスメーカーと比較してカタログは充実していないことが多く、資料だけ請求しても、会社の特徴がよくわからない場合も
建築家
- ・建築系の雑誌や設計事務所の紹介サイトで探す
- ・大半の設計事務所は、これまでの実績(施工事例など)を公開しているので、自分の好みにあった建築家から絞り込んでみることがポイント
それぞれの探し方が分かったところでそれぞれの特徴や、メリット・デメリットを見ていきましょう。
2 ハウスメーカーのメリット・デメリット
ハウスメーカーは工場で生産した部材を現地で組み立てるので、品質は安定しており、工期は工務店と比較して短めになります。あわせて、アフターサービス体制を体系化していることから、引き渡し後も営業担当が定期的に足を運んでくれる場合もあり、初めてのおうちづくりの方は安心できるのがハウスメーカーでしょう。
ハウスメーカーのメリット・おすすめな方の傾向
ハウスメーカーがおすすめの方の傾向 | |
---|---|
□ | 会社の規模は大きなほうが安心 |
□ | 品質にばらつきがないところがいい |
□ | 誰が担当しても同じサービスを受けられるよう、マニュアル化されたサービスを行っている会社がいい |
□ | 家づくり工期は短いほうがいい |
□ | じっくりとプランニングに取り組んでいる時間がない |
□ | どんどんプランやアイディアを提案してほしい |
□ | 土地探しから手伝ってほしい |
□ | 資金計画の相談に乗ってほしい |
ハウスメーカーとの家づくりデメリット
- ・ 一般的に工務店より割高になる場合が多い
- ・ 規格品を組み合わせて建てるので、細かな修正が難しい
- ・ 規模の大きな会社の場合、担当者によって力量に差がでる
- ・ エリアによって担当者が決まっていて、たとえ商品が気に入っていても担当者との相性があわないと話が進まない
- ・ 施工するのは下請けの工務店になるので、下請業者の腕次第でできあがりに差が出る可能性があ
ハウスメーカーの仕様とコストについて
準仕様をもとに、設計変更やオプションを組み合わせて、施主の要望に対応。あらゆる価格バリエーションがありますが、坪単価などで表示されているのは標準仕様になることから、標準仕様はどこからどこまでなのかを事前に確認することをおすすめします。
3 工務店のメリット・デメリット
施工レベルは、ハウスメーカーと比較して大きなばらつきがあります。良質な職人を抱えている工務店は総じて施工レベルが高いですが、逆の場合もありえます。施工レベルは会社規模の大小とほとんど関係なく、施工レベルを誰でもかんたんに事前に知ることは、かなり困難なのです。アフターサービスについても、客観的に観て大きな問題の場合は迅速に対応してくれる場合が多いですが、アフターサービスの内容も工務店によって大きなばらつきがありますのでよく調べたり、知り合いからの紹介だと安心できるのが工務店でしょう。
工務店メリット・おすすめの方の傾向 | |
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□ | 家づくりの資金に、あまり余裕がない |
□ | 地域密着で近くの業者が良い |
□ | 大工の職人技を感じられる家が良い |
□ | デザインには強いこだわりがない |
□ | オーソドックス(無難)な住まいが良い |
□ | じっくり職人さんと話ながら家を建てたい |
工務店との家づくりデメリット
- ・ 斬新な発想やデザインが出てこない工務店が多い
- ・ 施工できる範囲が限られる
- ・ 自分にとって良い工務店を探すことは、実にたいへん
- ・ アフターサービスが体系化されていない工務店がある
工務店の仕様とコストについて
地元密着の小さな会社が多く、オーソドックスな家づくりが得意です。細かな要望に応えられるかわり、最新のデザインや仕様に疎い場合があります。ハウスメーカーと比較して割安になる場合が多いですが、見積内容が明確ではない場合、見積内容について、詳細をしっかり確認することをおすすめします。
4 建築家のメリット・デメリット
数多くの施工会社の選択肢を持っていることから、物件に適した施工会社を選んでくれます。施工管理も客観的な立場で対応するので安心です。ただし、建物の保証は施工会社が担当することから、雨漏りや不同沈下など建物にかかわる重大なトラブルが発生した場合、責任の所在が不明確になる場合もあるので建てる前に様々な確認が必要になるのが建築家に頼む際、気を付ける点です。
建築家のメリット・おすすめの方の傾向 | |
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□ | 変形敷地、狭小敷地、斜面といった制約がある土地に建てる |
□ | 雑誌に登場するようなおしゃれな家を建てたい |
□ | 大工の職人技を感じられる家が良い |
□ | ムク材・輸入の住宅設備など、強いこだわりをもつプランがある |
□ | 家づくりへのこだわりを設計者とじっくり詰めたい |
□ | 第三者の立場で施工管理をお願いしたい |
- ・ 見栄えの良い家はできるが、高価な設備や仕様になりがち
- ・ 設計事務所・建築家によって得意分野が異なることから、自分にあった設計事務所探しがたいへん
- ・ コンセプトやデザインを優先するあまり、なかには施主の希望を聞き入れない建築家もいること
- ・ 設計したものが採用されなかった場合、設計料を請求されることが多い
建築家の仕様とコストについて
案件ごとに工務店を選んで施工することから、工法や設備の制限はありません。デザインや間取りも斬新な提案になることが多いかわり、みなさまの暮らしやすさを優先するのではなく、見た目重視の家になる可能性もありえます。なお、設計事務所に支払うのは工事費の8%~15%程度の設計管理費用になり、工事費用は工事を行った工務店に支払います。
どのパートナーがいいのか、なんとなく検討できましたでしょうか。まだまだ、パートナー選びのポイントはたくさんあります。少しずつご紹介してまいりますので、ご期待ください。
5 大切な家づくりを託す!営業担当者の見極め方
営業担当者の資質
営業担当者の資質は、住宅会社選びにおいて、最も重要なポイントになります。第一印象だけでは、良い営業担当者なのか、ダメな営業担当者なのか見当もつきませんから、会話をするなかで善し悪しを見極めていくのが大切です。みなさまが『客』だからといって無理な要求を突きつけたり、横柄な態度で接するのはいけません。良い人間関係があってこそ、はじめてお互いの信頼関係が醸成されます。人間関係が醸成されてはじめて、良い土地が見つかったり、良い建物が建つのです。しかし、明らかに誰がみてもダメな営業担当者というのも存在しています。会社は気に入っているけど、営業担当者と合わない場合、遠慮なく担当者の上司などに相談して変えてもらいましょう。
信頼できる営業担当者を見極めるポイントは、売れている人=トップ営業担当を探し出すことです。トップ営業担当にお願いするメリットは、なにといっても社内的に一目おかれていることなのです。以下、ポイントを挙げて解説しましょう。
その担当者が年間何棟成約しているかなのです。会社規模によって一概にはいえませんが年間10棟契約している営業担当者と年間1棟だけ契約している営業担当者では、会社における位置づけがまったく異なります。成績の良い営業担当ということは、短時間で客の要望を理解して、納得のいく内容を提案できるからなのです。納得のいく内容とは、プランの善し悪しだけではなく、上司への社内値引き交渉、社内でも人気で実力のある設計担当が作成・提案するプラン、現場監督に対する工事スケジュールの調整・便宜など、上手にこなした結果として出てくるものなのです。成績の良い営業担当ならではのメリットは、社内で一目をおかれているだけではありません。なにより、場数を踏んでいるので、知識が豊富で、質問ニ対する回答が迅速です。経験が豊富であることから、なかなか、ありません・できませんは言いません。希望通りのことができなくても、ほとんど代替案を出してきて、その代替案のほうが洗練されている場合もよくあります。
なんといっても打ち合わせ時間を守ること。日頃から忙しいので、時間管理がしっかりしている営業担当が、明らかに多いようです。営業という仕事は、客の要望をどれだけ深く理解できるかによって、成績が大きく左右されます。そのためのメモは必須といっても過言ではありません。個性的なすべての要望が通らなくても、真摯に対応してくれているかどうかが、良い営業担当者を見極めるポイントです。
家づくりは、どんな状況でも重要視すべきは、営業担当の資質です。信頼できる・優秀な営業担当に出会うことが、満足いく家づくりの最大のポイントです。
第一印象だけでは営業担当の資質はわからないものですが、会話を重ねていくなかで営業担当の善し悪しを見極めていくことが大切です。住宅・不動産会社では、いちど担当が決まると営業担当替えを極端に嫌がる例が多いこともあり、信頼できる営業担当を早めに見極めることが大切になります。信頼できて優秀な営業担当者は、社内的にも一目おかれています。上司への値引交渉、社内で実力のある設計士のプラン、優秀な現場監督に対する工事スケジュール調整といった、契約前後の交渉力・調整力に優れています。この社内外に向けた交渉力・調整力の差が、満足いく家づくりにつながっていくのです。
見極めるポイントとして、年間の契約数が10件近くあり、あちこちの現場を担当している営業担当は、以下の特徴があります。
信頼関係を結べそうな営業担当のチェックポイント | |
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□ | しっかりした身だしなみ、言葉遣い |
□ | 社会人としての基本マナー |
□ | 話を最後まで聞いてくれる |
□ | ていねいに質問に答える |
□ | 節目節目でこちらの理解度を深めるための復習機会を設けてくれる |
□ | 専門的な内容をわかりやすく答える |
□ | デメリットも説明してくれる |
□ | 物件や商品の購入強要や提携ローンの強要をしない |
□ | その場でわからないことても、迅速に調べる |
8%増税になってからは、優秀な担当でも年間契約数が下がっているようですが、営業担当の身についたスキルは、そうかんたんに無くなるものではありません。家づくりの成功は、優秀な信頼できる営業担当に出会えるかどうかにかかっているといっても過言ではありません。このような時期こそ、しっかり優秀な担当の見極めを行い、満足できるマイホーム取得の第一歩を踏み出しましょう。
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