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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 これからのおすすめのお家 

1 これからのいい家は結局「自然の家」

私の提唱するところは、このさき老いてなお長年住む家でもあり、まるで着ているかいないかわからないほどのランジェリーのような家なのです。それでいて暖かく涼しくさらには湿気がこもらない家?なのです。まさかそんな家が?と思われますが…あるのです。

かつて私は卵の家、家と卵のエッグをかけて家っぐなるショールームを渋谷の道玄坂上神泉につくったのです。スポンサーはサンスターで仲間は建築家たちでまさしく炭酸カルシュウムや珪藻土などの通気性のある卵の家をテーマに自然素材による家や材料の展示をしたものです。

写真:「家っぐ」の小さな家」展示場とパンフレット
写真 家っぐの小さな家展示場とパンフレット

写真:ご訪問の清家清氏「家っぐ」の前で
写真 ご訪問の清家清氏家っぐの前で

そこで説いたのがいい家10のチェックで、出版もしたのです。

日本一のいい家・いい家とは何か・いい住み心地とは?を私自身の住まいづくりでの体験やその際の疑問の集大成として日本一住みやすい家をつくるには(風讃社刊)なる本に著したことがあります。日本一とはまた大げさですが、日本であればこそ、日本人であればこその、そこに住む家族や家族の一人ひとりにとっての住み心地をはかるべく10のチェックポイントを試みたのです。この点数が高ければ、自分にとって日本一のいい家に限りなく近いと言うことになるのです。

その10のチェックポイントとは?ちょっと極端な表現ですが…。

  • 1 主婦が若返り美しくなれるか(疲れない動線)
  • 2 家族の誰にとっても居心地がよいか(居場所)
  • 3 寿命が延びそうか(健康な)
  • 4 家相も活かしているか(心理的な)
  • 5 地震に強そうか(安全な)
  • 6 狭くても広く使えるか(狭楽しく)
  • 7 家族の関係がいいか(間取り)
  • 8 親と子夫婦共が得か(同居)
  • 9 最後までわが身を支えてくれそうか(安心自立)
  • 10 家のメンテナンスが行き届くための主治医(建築家か大工)が居るか

以上、最後の決断の時こそ、あえて10のチェックを!

写真:『日本一住みやすい「家」をつくるには』(風讃社刊)
写真 日本一住みやすい「家」をつくるには(風讃社刊)

実はこの当たり前で簡単そうなことが案外できないのです!時代が変わったというか、現実はこの何だか訳の 分らない快適さを求めるより、住宅展示場 などで見る素敵な外観やシステムキッチンやインテリアに、どうしても目や意識が行ってしまうのです。そう、それが分りやすいからです。夫婦や親子の意見の違いも、好き嫌いも現物を前にして一目瞭然、あとは値段がいくらでいくら値切るか…、そんな一個いくら?の感覚で家の購入を決定してしまうのです。ましてや「家族関係はどう?この先の老後はどう?」などと問うても、うるさいばかりで馬耳東風なのかも知れません。家づくりで何度も同じことを言っているのですが、今、改めてこの10のチェックをしていただきたいものです。

プラン:「家っぐ」の小さな家」
プラン 家っぐの小さな家

2 さあ民家を建てましょう

当たり前の家、私たちが育った家のDNAを持った家を、一から見直して創るのです。とまるで伝統的懐古趣味的の家を想像されるかもしれませんが…さにあらず。

イラスト:UFOのような高床式中庭の家(H邸)
UFOのような高床式中庭の家(H邸)

正倉院のような、湿気った台地から床を離し、京の町家に見る、火照ったわが屋根の上昇気流を利用して常に中庭に自然の風を通す…(広島Hm邸)

写真:いざとなると地下に潜る紙の家
いざとなると地下に潜る紙の家

イラストのドーナッツ式の中庭住居は回転し、東西南北に自在に陽や風を取り入れ、夜や暑い日、火災や台風などいざとなると地下に沈む究極のカルーセルハウス。

写真:合掌造り現代版の木と校倉式の山荘
合掌造り現代版の木と校倉式の山荘

そして実際に建つ、厳冬寒波の強風の山に強靭な現代版合掌造りで、しかも角材を積み上げただけの断熱材のない校倉式の壁(箱根山荘内外)

写真:“屏風の家”(横浜T邸)
写真 屏風の家(横浜T邸)

都市住宅では都会の目線と景色と日当たりさらには風通しの矛盾を解決した“屏風の家”、ちなみに壁タイルは外壁との間に空気層を持ったひっかけ式の鎧のような構造として外気温や強風や耐火を考慮している(T邸)。

イラスト:本質的民家インフィルと都会の中の民家
イラスト 本質的民家インフィルと都会の中の民家

このようなわが国の本質的な民家のDNAを考えると鉄筋コンクリート製の高層マンションでもインフルをダブルスキンにして十分に民家に変身することができるのです。日本人の誰もが心に持つ民家の本質を今の家や都市に生かすのです。

写真:「家っぐ」の卵の殻の中の中の小さな家」
写真:家っぐの卵の殻の中の中の小さな家

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

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