住宅関連記事・ノウハウ
住宅ローンの総支払額が増加!家づくりの結論はお早めに!
1 住宅ローンの総支払額が増加
8月2日の日経朝刊1面に、『フラット35』住宅金利 優遇申請、来月末まで 国交省、期限前倒し方針という記事が掲載されました。
住宅金融支援機構のWebサイト
こちらから(外部リンク:住宅金融支援機構)
にも同日、フラット35S優遇申請終了のご案内が掲載されています。
当初予定では2011年12月末まででしたが、当初10年間の金利を通常より1%下げていることで、当初10年間の金利が年1%前半に。民間よりも安い金利で借りることができました。金利優遇を導入した昨年2月から利用が急増。今年6月までに約23万件、4兆円近くの融資の融資実績となっています。
国交省は住宅投資の下支えを続けるため、来年度以降もフラット35の金利優遇を続けていくことを検討していますが、1%の優遇金利は縮小。現在発表されている内容では、10月以降のフラット35の金利優遇は0.3%の優遇幅に留まるようです。単純に金利が上がるということは、住宅ローンの総支払額が増加する、ということ。そこでもういちどおさらいすると、フラット35のメリットとは、全期間固定金利ということ、長期にわたる金利変動リスクにさらされないことが最大のメリットなのです。
2 家づくりの結論はお早めに
現在は他国の金融リスクが一気に全世界に飛び火する時代。リーマンショックを観ても明らかですし、噂される米国債の格下げをはじめ、国内消費者物価指数が前年同月比は0.2%の上昇となっていること。さらには円高インパクトや資源インフレまで。直近の経済指標を観る限り、今後は間違いなく金利が上昇していきます。
金利が落ち着いているいまだからこそ、現在家づくりを検討中の方は、熟慮のうえ早めに結論を出すこと。今後家を建てる計画をお持ちの方々は金利上昇基調のなかでおきる消費税増税を見据えた駆け込み需要に備えていち早く計画を進めていくことが、金利上昇・消費税増税前夜で、少しでもおトクに家を建てるコツです。
家を建てる、大規模なリフォームを計画して引き渡しを受けるまで、家族での相談と合意形成、業者選定を経て工事~引き渡しまでを踏まえると、どんなに急いでも1年近くの日時がかかります。2012年は金利上昇・消費税増税の雰囲気を背に、落ち着かない状況で家づくりリフォームの計画を進めていくより、2011年のうちにじっくりと家族での検討をすすめ、2012年の早い段階で入居まで済ませる段取りを進めていくことを、お薦めします。
過去の例を紐解いてみても、そのほうが、きっと良い住まいになることは間違いありません。
おすすめ特集
人気のある家をテーマ別にご紹介する特集記事です。建てる際のポイントや、知っておきたい注意点など、情報満載!