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和モダンな外観の特徴
和モダンは、日本の伝統的な和の雰囲気と、現代的なモダンテイストを取り入れたスタイルです。大きな屋根を構えた日本家屋のようなどっしりとした重厚さと、最新技術を随所に取り入れ、現代的で直線的なスタイルが融合しており、気品のある佇まいになります。
モダンなスタイルで街に馴染みやすく、伝統的な和のテイストもふんだんに取り入れられているため、年代問わずさまざまな世代に人気のテイストです。
和モダンな外観で気をつけるべきポイント
和モダンテイストは、外観がとても重要です。単なる和風でもなく、モダンなだけでもない、二つのスタイルの良さを取り入れて表現する必要があります。
ここでは、和モダンな住宅を建てたいと思っている方が、外観を考えるときに気をつけるべきポイントについてご紹介します。
屋根の形にこだわる
和モダン住宅の外観は、屋根にこだわりましょう。和テイストを強く出すのであれば、日本の住宅で古くから使われてきた切妻(きりづま)屋根や寄棟(よせむね)屋根がおすすめです。
切妻屋根は、前後の2方向から中心に向かって屋根を立ち上げた形です。正面から見た形から三角屋根とも呼ばれ、そのシンプルさから軽快な印象になります。シンプルゆえ、コストもかかりにくい形状です。
寄棟屋根は、前後左右4方向から屋根を立ち上げた形で、お寺など昔ながらの建築にも使われる屋根のデザインです。伝統的な日本を思わせ、重厚感があるのが特徴ですね。
他にも、片方に流れるような片流れ屋根や、地面に対してフラットに作られる陸屋根もモダンスタイルには人気の屋根なので、和モダン住宅の外観としておしゃれにまとめることができます。
色は落ち着いた色味で
和モダンの外観で使う色味は、落ち着いた色でシンプルにまとめるのがおすすめです。色を使いすぎると、まとまりのない印象になり、和モダンテイストからは遠ざかってしまうでしょう。
できればベースの外観色は1色にしましょう。和のテイストを強めに出す場合は、柔らかい色味であるベージュやグレー、ブラウンなどに、モダンテイストを強く出したい場合は、はっきりとした色である白や黒、ネイビーなどがいいでしょう。
どちらのテイストを強く出したいかによって、外観の色味を決めましょう。もし外観に2色使用したい場合は、彩度にメリハリをつけすぎず、木目の色なども使用しながらシンプルに仕上げるのがおすすめです。
外観をツートンカラーにする場合、サッシや屋根は外観に馴染むような色味をチョイスし、全体をスッキリとまとめましょう。
木の素材を取り入れる
和モダンな外観によく使われる素材が「木」です。木目の素材は、和のテイストを出すためにとても有効なのです。
とはいえ、木目にもさまざまな色や素材があります。
基本的にはメインカラーに合わせて木目の色を選びましょう。メインカラーがベージュや白なら、それに合わせて明るめの木目にすると相性がいいです。一方、メインカラーが黒やネイビーなどの暗めの色味であれば、濃い色の木目が合うでしょう。
木目を目立たせたいからと、あまりに違う色でアクセントを加えてしまうと、雰囲気にまとまりが出ず、チグハグな印象になってしまうため、色選びは慎重におこないましょう。また、無垢材を使う場合は、経年変化で色がどんどん変化します。最初の色だけでなく、経年変化後の色も考慮して選ぶ必要があるでしょう。
木の素材を外観に取り入れる場合、壁のカラーを木目にしたり、格子をつけたり、玄関先に柱を立てたりと、さまざまな活用法があります。玄関扉を木目にして和の雰囲気を出すのもオシャレですよ。
和を随所に取り入れる
和モダンな外観では、和を随所に取り入れることが鍵になってきます。具体的には、「格子」や「縁側」「ウッドデッキ」「引き戸」「瓦屋根」「石畳」などです。
格子は窓や玄関前に取り付けられることが多く、見た目にも和の雰囲気がグッと増します。見た目だけでなく、目隠しと風通しを良くしてくれるため、機能性も高いです。また、縁側やウッドデッキは外とのつながりを作り、昔ながらの日本家屋を思わせる雰囲気を演出できます。瓦屋根や石畳も、日本の伝統的な住宅を思わせる素材の一つですよね。
こういった和の要素を随所に取り入れることで、和モダンな外観が深みを増します。
外構にも和モダンの統一感を出す
和モダンな外観にするためには、家の外観だけでなく、外構も同じくらい大切です。
外構は、庭やエントランス、玄関までのアプローチなどが含まれます。玄関までのアプローチには石畳や砂利を置き、和の雰囲気に合う植栽で出迎えれば、昔ながらの日本の雰囲気を演出できるでしょう。
また、庭にも木を植え、ウッドデッキや縁側などで内と外のつながりを作ると開放感ができます。
家の外観と外構に統一感を出し、家全体をすっきりとまとめて、理想の和モダンスタイルの家を作り上げましょう。