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ダイニングの種類
ダイニングは「食事をとるための部屋」のことを言い、家族団らんのひと時を過ごす場所になるため、こだわる方が多いです。また、来客時にも利用するなど、普段から利用頻度が高い場所でもあります。
現代はリビング、ダイニング、キッチンが一体となったLDKの形が主流になっていますが、ダイニングにはLDKを含め3種類のタイプがあります。それぞれのメリットデメリットを見ていきましょう。
DK(ダイニングキッチン)
ダイニングとキッチンがリビングから独立しているタイプです。”食事に関わる場所”である二つの空間を近い位置に配置するため、配膳が楽になるメリットがあります。また、リビングとは隔たりがあるため、料理の音や匂いが広がりにくく、くつろぎスペースであるリビングで音や匂いに悩まされることは少ないでしょう。
ただし、リビングが独立しているため、家族と食事の時間が合わないときは孤独を感じることがあるかもしれません。
LD(リビングダイニング)
リビングとダイニングが一続きになっているタイプです。家族との団らんになる、リビングとダイニングをつなげておくことで、家族とのコミュニケーションが取りやすくなります。
キッチンが独立しているため、調理中はリビングやダイニングの様子が分からない、配膳が面倒などのデメリットもあります。
LDK(リビングダイニングキッチン)
現代の主流である、リビング、ダイニング、キッチンがひとつながりになったタイプです。一体感のある空間になるため、家族とのコミュニケーションは自然と増えるでしょう。小さいお子さんがいるご家庭でも、キッチンからリビングの様子が分かれば安心ですよね。
また、3つの部屋が一つになっているため、開放感を感じることもできます。
一方で、料理の音や匂いが広がりやすい、といったデメリットも。また、広い空間になるため、冷暖房が効きにくい、といったことも考えられます。
ダイニングの間取りを考えるときのポイント
ダイニングの間取りは生活をする上で意外と重要です。休みの日は1日に3回食事をするため、利用頻度も高いでしょう。以下でご紹介するポイントに着目して、過ごしやすいダイニングを作りましょう。
動線を確保する
LDKの中でも、キッチンとダイニングは”食事に関わる場所”になるため、なるべく近くに設置すると、料理の配膳や食器の片付けも楽にできます。また、食事中に調味料や飲み物を取りに行く際にも、動線が確保されていることで手軽さが大きく違ってくるでしょう。
キッチンとダイニングの動線はダイニングの形状だけでなく、キッチンが対面型か、壁のないオープン型かでも変わってくるため、モデルルームなどでイメージすると実際に使いやすい動線が見えてくるかもしれません。
加えて、キッチンとダイニングを近づけリビングを広く取ることで、空間のゾーニングができ、生活にメリハリが生まれます。
必要な広さを考える
一般的な4人家族で考えた場合、ダイニングテーブルの大きさはおよそ1,400mm~1,600mm × 800~900mmです。この大きさのダイニングテーブルを置いて、座った時にテーブル周りを通過できる広さを確保する必要があります。
ダイニングで確保するべき広さの目安は、ダイニングテーブルの設置の仕方によって変わります。片側を壁付けにする場合でも、およそ3畳は必要でしょう。両側を通路として空けておく場合、およそ4畳の広さが必要です。ご家族が座った状態で、テーブル周りを不自由なく通過できるような設計にする場合、4.5~5畳程度あれば余裕を持った広さになります。
ダイニングを作るときの注意点
ダイニングを作るときには、コスト、コミュニケーションの点から考えると失敗しにくいです。
以下で二つの注意点を見ていきましょう。
ダイニングに使える予算を決めておく
ダイニングは、多くの時間を過ごす場所にもなるため、こだわる方は多いです。しかし、ダイニングテーブルや椅子は家具の中でも費用がかかる部類になります。形や広さにばかり気を取られて、ダイニングテーブルに必要な費用をおろそかにしてしまうパターンもあります。
もちろん理想通りのダイニングになれば嬉しいですが、リビングやキッチンも多くの時間を過ごす場所になるので、家全体のバランスも考えて予算を決めておきましょう。
家族とのコミュニケーションを考える
ダイニングが独立している場合、家族と食事の時間が合わないときに孤独を感じることもあります。ダイニングは家族団らんの場所でもありますよね。
家族構成や家族との関係性にもよりますが、独立ダイニングにする場合は、リビングとの間に開口部や窓を設けるなどして、家族とコミュニケーションを取れる設計にしておくとよいでしょう。