廊下の必要性とは?
廊下は、部屋と部屋をつなぐ通路の役割を持っていて、一般的には建物内の通路のことを指します。玄関から部屋、部屋から部屋などへの通路としての役割の他に、「各部屋を区切る」役割も持っています。
廊下がなく、部屋同士が直接つながっている場合、生活音やニオイなどが伝わりやすいため、廊下は生活の面でも重要な役割を担っているのです。
廊下をオシャレにするポイント
廊下は通路や区切りとしての役割を持っていますが、家の中でもある程度の面積を必要とする廊下を殺風景なものにしてしまってはもったいないです。廊下も、手を抜かずオシャレにすることで、家全体の雰囲気を大きく変えてくれます。
とはいえ、オシャレさだけに気を取られて機能性を失ってしまっては元も子もありません。廊下は毎日通る場所ですから、オシャレさとともに機能性も重視した作りにしましょう。
ここでは、廊下をオシャレにするポイントを4つ挙げました。ぜひ参考にしてくださいね。
壁面に見せる収納をつくる
家を建てるときに悩みの種になりやすいのが「収納」です。リビングや寝室に収納場所をつくる余裕がない場合、廊下を収納場所として活用するといいでしょう。歩くスペースを確保した上で、壁面に見せる収納をつくれば、居住スペースを削ることなくオシャレな収納場所を確保することができます。
玄関近くの廊下に靴やアウトドア用品用の収納スペースをつくったり、本棚をつくるのもいいですよね。見せる収納でオシャレに廊下を飾りましょう。
ドアなど建具にこだわる
廊下から見て、一番アクセントになるのがドアなどの建具です。各部屋につながるドアの色を明るくするだけで、空間に広がりが生まれます。色だけでなく、ドアノブのデザインやドアの素材なども工夫すると、家全体の雰囲気とマッチしてオシャレに魅せることができますよ。
ニッチを取り入れ小物を飾る
ニッチとは、壁面をくぼませてつくり出す空間のことです。近年、注文住宅を建てる際にはニッチを取り入れる方が多く、殺風景な廊下をオシャレに演出できるため、人気が高いです。玄関にニッチをつくり、アートや写真を飾ることで、家に入った時の第一印象が大きく変わります。
また、行事ごとに置く雑貨を変えたり、花や植物を飾ることで、季節を感じることもできますよね。
ニッチは廊下に取り入れることでグッとオシャレ度が上がるのでおすすめです。
照明や壁紙でアクセントを加える
廊下の照明は、ダウンライトやシーリングライトが多いですが、ペンダントライト、ブラケットライトなど、オシャレなものを取り入れると雰囲気が大きく変わります。
廊下だからと手を抜かず、家全体の雰囲気と合わせた照明を取り入れることで、オシャレに仕上がりますよ。
また、廊下の壁紙をアクセントクロスにするのもおすすめです。真っ白な壁が一般的ですが、それだけではのっぺりとした印象になってしまいます。木目やレンガ調、明るい色を取り入れるなど、家全体の雰囲気と合わせて壁紙を選びましょう。
廊下のない間取りが増加している理由は?
近年では、あえて廊下を作らない間取りを好む方も増えています。廊下は基本的に「通路」「部屋を区切る」役割なので、これらの役割が必要なければ作る必要はないでしょう。
ここでは、廊下のない間取りが増加している理由について解説します。
有効スペースの拡大
廊下をなくすことで、単純に部屋を広くすることができます。廊下をつくるはずだった分の面積をリビングや寝室など主要となるスペースに充てれば、有効なスペースが増え、インテリアや収納力が大きく変わってくるでしょう。また、狭小住宅などで多くの部屋を作れない場合、廊下を省略して少しでも部屋の面積を確保したい!という方も多いのかもしれません。
このように、廊下の必要性よりも、主要な部屋のスペースを広く確保したい!という方は、廊下のない間取りを選ぶ傾向があります。
動線の省略
廊下がない場合、部屋と部屋をドア一枚でつなぐため、わざわざ廊下に出て部屋を移動する、という手間が省けます。その分、生活音やニオイが気になるといったデメリットも生じますが、そういった部分が気にならない方は、廊下は必要ないと考えるのかもしれません。
コスト削減
廊下を作らない分、建築コストが下げられるのも廊下のない間取りが選ばれる理由の一つでしょう。コストが下がった分、収納スペースを拡大する、いい家具を購入するなど、自分たちの必要性が高いところにお金を回すことができます。
廊下をなくすことで得られるメリットも多いですが、音やニオイ、家族間のプライバシーなど、住み始めてから気になる点が出てくることもあります。廊下は家全体の余白となる場所なので、廊下の役割をきちんと認識したうえで、間取りを検討しましょう。