注文住宅でウッドデッキを設置するメリットとは
木のぬくもりを感じられるウッドデッキは、近年人気が高く、設置する方が増えています。しかし、ウッドデッキは住宅の貴重なスペースを占めることになるため、本当に必要なのか検討する必要があります。
まずはウッドデッキを設置するメリットについて見ていきましょう。
アウトドアリビングとしてさまざまな用途に活用できる
ウッドデッキは、アウトドアリビングとして使え、その用途はさまざまです。ウッドデッキがあれば、バーベキューやホームパーティーを始め、DIYやガーデニングなどの趣味も楽しめるでしょう。テーブルや椅子を置いてのんびりお茶をしたり、読書をしたりと、ちょっとした贅沢もできますよ。また、子供やペットの遊び場としても活用でき、夏はプールを出したりと屋外の遊びも思う存分自宅で楽しむことができます。
ウッドデッキの用途を考えるだけでもワクワクしますよね。
洗濯物干しスペースになる
ウッドデッキは洗濯物干しスペースとしても最適です。リビングから一続きにウッドデッキを設置すれば、洗濯物や布団を抱えての移動もしやすいでしょう。洗濯物は毎日おこなう家事なので、ベランダや勝手口に干すよりもリビングつながりのウッドデッキに干す方が家事動線もよくなります。日当たりのよいウッドデッキは洗濯物もカラっと乾かせます。
また、ウッドデッキに屋根をつけておけば、雨の日でも洗濯物を干すことができて便利ですよ。
開放感を感じられる
リビングから一続きにウッドデッキを設置すれば、開放感が出て、部屋を広く見せることができます。さらに、ウッドデッキにつながる窓を大開口にすれば、明るい光が部屋に入り、室内と室外に暖かいつながりが生まれます。
注文住宅でウッドデッキを設置するデメリットとは
ウッドデッキにはメリットが多くありますが、デメリットも少なからずあります。一度ウッドデッキを設置してしまうと、取り除くにもコストや労力がかかるため、きちんとデメリットを把握したうえで設置を検討しましょう。
設置コストがかかる
当然と言えば当然ですが、ウッドデッキを設置することで建築コストは上がってしまいます。使う木材によっても価格は変わりますが、10㎡ほどのウッドデッキを設置する場合、少なくとも25~40万円ほどかかるでしょう。さらに手すりや屋根をつければその分価格はアップします。場合によっては100万円を超えることもあるでしょう。
ウッドデッキの活用の幅は広いので、それだけの価値はありますが、価格を見ると躊躇してしまう方もいらっしゃるでしょう。自分たちのライフスタイルを見直して、本当にウッドデッキが必要なのか、慎重に検討しましょう。
メンテナンスが必要になる
自然素材を使ったウッドデッキは、必ずメンテナンスが必要になります。特に安い素材を使ってしまった場合、すぐにメンテナンスが必要になり、余計にお金がかかってしまった、という失敗談も聞かれます。
ウッドデッキは素材によって耐久性が変わるため、自然素材を使う時には耐久性の高い木材を選ぶといいでしょう。ただし、耐久性の高い木材を使ったとしても、ウッドデッキは基本的に雨ざらしの状態になってしまうので、定期的なお手入れは必要です。
メンテナンス性を重視するのであれば、樹脂製のウッドデッキを選択してもいいかもしれません。木材に比べて見た目は劣りますが、耐久性の面ではメリットが大きくなります。
敷地の広さが必要
ウッドデッキは庭部分に突き出す形で設置するため、ある程度の敷地の広さが必要です。
子供が走り回れるような庭にしたい、ドッグランのような場所にしたい、ガーデニングをして花をたくさん植えたい、という方にとってはウッドデッキが邪魔に感じてしまうかもしれません。せっかくの庭なのにウッドデッキだけしか置けず、したいことができない・・・ということも起こります。とはいえあまりにウッドデッキを小さくしてしまっては設置の意味がありません。
あらかじめ庭の面積を把握し、使用用途を明確にしておき、ウッドデッキが必要か検討する必要があるでしょう。
真夏はあまり活用できない場合も
ウッドデッキはアウトドアリビングとして活用できますが、真夏はウッドデッキが熱を帯びてしまい、利用できないことも考えられます。子供の遊び場として考えていたのに、暑すぎてプールが出せない・・・といったこともあります。
夏もウッドデッキを活用したい場合は、屋根の設置を検討しましょう。屋根があれば、強い日差しをさえぎれるだけでなく、雨の時でもウッドデッキを活用できます。雨風をしのぐことができれば、ウッドデッキの痛みも少なく済みます。結果的に耐久性が上がり、メンテナンスコストが下がることもあります。