音楽室を家に作るメリット
注文住宅を建てる際に、家の中に防音設備のある音楽室を作りたい!と思う方もいるのではないでしょうか。
音楽室は、部屋の6面を防音材で囲った部屋のことを指します。ピアノやサックスなど、演奏することが好き、音楽を聴くことが好き、作詞作曲をする、といった音楽が日頃から身近にある方にとっては、家に音楽室があれば嬉しいですよね。
家に防音設備のある部屋があれば、音楽だけでなくホームシアターとして、映画やドラマなどの映像を大迫力で楽しむこともできます。さらには、夜でも時間を気にせず音楽を楽しむことができ、レンタルスタジオなどを借りる必要もなくなりますよね。音楽室でカラオケをするご家族も多いようです。
このように、家の中ですべて完結するため、外部サービスを利用するコストがかからないのはメリットですよね。
また、きちんと防音設備のある部屋であれば、ご近所でしばしば起こる騒音トラブルに発展することもないでしょう。
音楽室を家に作るデメリット
では音楽室を家に作るデメリットを見ていきましょう。
音楽室を家に作りたい!と考えている方にとっては、デメリットに感じないかもしれませんが、単純に防音設備を入れるため、通常の部屋に比べてコストがかさみます。
また、音楽室を作る分、他の部屋の面積はせまくなってしまいます。リビングや寝室など、主要なお部屋の面積が圧迫されてしまったら生活しにくくなることも考えられるため、設置場所は慎重に検討する必要があるでしょう。
音楽室を家に作るなら?
音楽室を家に作る場合、以下二通りのパターンがあります。
完全防音で集中できる個室に
壁6面を防音材で囲み、完全個室にしたパターンです。
仕事で作曲をしていたり、演奏家として活動されている方は、集中して音楽に取り組む必要があるため、個室を選択することが多いでしょう。
またドラムなど、音が大きく場所を取る楽器は、個室にした方が音が漏れない、リビングなどのスペースを圧迫しないといった意図で個室を選択する方もいます。
個室で完全防音の部屋を作れば、音が外に漏れ出ることがほとんどないため、ご家族も快適に過ごせるでしょう。
家族の生活と一体感を感じる空間に
一方、ご家族みんなで音楽を楽しみたい!という方は、リビングなどに併設して作られるパターンを選ばれることもあります。
防音機能は入れつつも、全面を防音壁にするのではなく一部をガラス窓にして、家族が過ごす場所との一体感を出すことで、ご家族も身近に音楽を感じることができます。
趣味で音楽をしている、家族みんなで音楽と触れ合いたいという方は、完全個室にするのではなく、リビングなど家族が集まる場所に設置するのも一つの方法です。
音楽室を家に作る際の費用は?
音楽室を家に作る場合の費用相場は、ざっくり250万〜460万円程度です。音楽室の広さや防音性能によって、費用は大きく変わります。
ピアノやサックスなどの楽器であれば、300万台で抑えることが可能ですが、ドラムなど音が大きく響きやすい楽器を置く場合、400万円を超えることも十分考えられます。
使う楽器や使用目的によって変わるため、事前に確認しておきましょう。
音楽室を家に作るときの注意点
音楽室を家に作るときの注意点を3つ解説します。
せっかく費用をかけて作るのですから、なるべく後悔が少なく済むようにしておきましょう。
使用目的を明確にしておく
先ほどもお伝えしましたが、音楽室は使用目的によって、費用が大きく変わります。部屋の広さはもちろんですが、楽器によって必要な防音性能も異なり、費用に差が出てくるのです。
なんの楽器や機材を置くのかによって必要な部屋の広さは変わります。防音性能がどの程度必要になるのかも、事前に話し合って決めておく必要があるでしょう。使用目的を明確にすることで、音楽室に求める広さや性能を確定できるため、きちんとご家族で話し合っておく必要があります。
業者に施工実績があるか確認する
音楽室は誰もが作るものではありません。そのため業者に施工実績がなく、専門知識がない場合もあります。防音性能はサッシの取り付け方一つでも大きく変わります。そういった知識がない業者に依頼してしまうと、ご近所との騒音トラブルにつながる可能性もあるでしょう。
依頼する業者に音楽室の施工実績があるか、事前に確認しておくと安心です。
性能チェックをする
音楽室を作っても、きちんと防音性能がなければ音が漏れ出てしまい、理想の音楽室からはかけ離れてしまうかもしれません。音楽室を作る際に、業者は必ず仕様書を作ります。その仕様書をきちんと確認し、不明点は必ず確認しておきましょう。
音楽室は、専門知識がないと分からないことも多いため、無駄なコストがかかるようなことがないように、対策しておく必要があります。