注文住宅の玄関の間取りを失敗しないポイント
住宅の顔といっても過言ではないのが「玄関」です。
玄関は、家族以外にも来客時や宅配業者など、たくさんの人の目に触れる場所。毎日出入りする場所なので、オシャレで使い勝手のいい空間にしたいですよね。
そこで、注文住宅の玄関の間取りを失敗しないポイントを6つ挙げました。これから注文住宅を建てようと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
玄関の広さを確保する
注文住宅を建てようと思った時には、リビングやキッチンなどの広さを重要視しがちですが、玄関も意外と重要なのです。
玄関は、靴の他、傘や外遊び用のおもちゃ、ベビーカーなども置かなければいけません。注文住宅を建てた方の中でも、他の部屋を優先して玄関を狭くした結果、靴がしまいきれず、物があふれ、煩雑な空間になってしまった、という失敗談もよく聞かれます。
玄関は、最低限大人が二人横に並べるくらいのスペースは確保しておくとよいでしょう。プラスで、シューズクロークがあると靴も十分にしまえ、ベビーカーなどを置く場所も確保できます。
しかし、これだけの広さの玄関を確保するとなると、延床面積30坪程度はないと難しいでしょう。
家族構成と趣味に合った収納力を確保する
玄関の収納力は、スッキリとした玄関にするためには必要不可欠です。
シューズクロークはもちろん、小さな子供がいるご家庭は、ベビーカーやチャイルドシートを置いておけるくらいのスペースは確保しておいた方がいいでしょう。
また、アウトドアやバイク、ガーデニングなどの趣味がある方は、その分玄関収納を増やしておくことで、玄関が煩雑になるのを防げます。玄関が物であふれていると、家全体が散らかっているような印象を与えてしまいます。玄関に置く荷物がどの程度あるかを把握して、それに見合った収納を準備しましょう。
採光や通気性を確保する
採光がなく、通気性が悪い玄関は、家全体がじめっとした暗い印象になってしまいます。明るくしたいならば照明をつければいい、と思われるかもしれませんが、常に電気をつけっぱなしにしているわけにもいかないですよね。玄関ドアにスリットを入れる、窓をつけて採光や通気性を確保するなど、玄関を明るく爽やかな空間にできるように工夫しましょう。
オシャレな玄関を演出する
玄関は靴を脱ぎ履きする場所だけでなく、お客様を迎える場所でもあります。
家族にとって使い勝手のいい玄関はもちろん必要ですが、オシャレさも兼ね備えていると、来客時にも慌てることがありません。観葉植物を飾ったり、飾り棚を作って季節雑貨を飾るのもいいでしょう。絵を飾っておくのもオシャレですよね。
あまり玄関にものを置きたくない、という場合は、建具や壁紙を工夫するのも手です。玄関ドアを入ってすぐ目に入る壁紙をアクセントクロスにしたり、リビングへと続く建具をガラス入りのオシャレなものにするだけで、グレードアップできますよ。
掃除のしやすさを考慮する
玄関はいつも綺麗な空間にしていたいですよね。
しかし、玄関は一番汚れる場所でもあります。白やベージュのタイルは汚れが目立つため、頻繁に掃除をしなければいけません。黒やグレーなど、汚れの目立ちにくい色にしたり、目地が少ない大きいタイルを使うことで、掃除の手間を減らしましょう。
また、タイルの種類によってもメンテナンスのしやすさは異なります。サンプルだけでは分からないことも多いので、事前に確認しておくといいでしょう。
玄関からの導線を考える
玄関からの導線は、家事を楽にするためにも、事前に考えておくべき項目です。帰ったらすぐに手を洗えるように、洗面所へ行きやすい導線にしたり、買い物をして帰ったら荷物はキッチンに置きたいですよね。
また最近では、家族用と来客用で導線を分けているお宅も多いです。家族用は洗面所やクローゼットにアクセスしやすいような導線にし、来客用はプライベートスペースを通らずにリビングにアクセスできるような導線になっています。来客が多い方は、このような導線をつくってもよいですが、ほとんど来客がないようであれば、家族が使いやすい導線を意識して玄関づくりをおこないましょう。
玄関を使いやすい、お気に入りの空間にしよう
玄関は家の顔とも言われるほど、重要な部分です。普段くつろぐことの多いリビングやダイニング、キッチンなどを優先的に考えてしまいがちですが、玄関の造りをおろそかにしてしまうと、住んでから後悔することも多いです。
上記で解説したようなポイントをすべて兼ね備えることは難しいかもしれませんが、家族が快適に暮らせるように、実用性だけでなくオシャレさも意識して取り入れてみましょう。
様々な玄関事例を見て、ご家庭に合った玄関を作ってくださいね。