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注文住宅で収納を考えるときのポイント
注文住宅では、間取りを自由に決められるため、もちろん収納の場所や大きさも自由に決めることができます。しかし、自由であるがゆえ、どれくらいの収納を設ければいいのか、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
収納は、「生活動線」を基準に考えることがおすすめです。日常の生活をイメージして、ここに何を置いておけば取り出しやすいか、この場所で使うものは何なのか、そしてその量はどれくらいかを明確にイメージすると、後悔が少なくなります。
では、部屋ごとの収納について、それぞれのポイントを見ていきましょう。
リビングダイニング収納
リビングダイニングは、日常でもっとも多くの時間を過ごす場所になるため、収納がごちゃごちゃしているとストレスですよね。
リビングでよく使うものは・・・リモコン類やティッシュ、文房具や体温計、耳かきなどのこまごましたものもありますよね。こういったものを小分けに収納できる棚があれば便利に使えそうです。
また、ダイニングでは食器やカトラリーなどを始め、お菓子や薬などを収納しておいても良さそうです。
それぞれの空間で何をしているか、何を使うことが多いかを想像して、それぞれに必要な収納を準備しましょう。
キッチン収納
キッチンは、食べ物の他にも、食器や鍋類、サランラップや袋類など、ものが溢れる場所です。家族の人数が増えれば増えるほど、収納場所も大きくしなければいけないため、最初から余裕を持った収納計画を立てておくのがおすすめです。
冷蔵庫の他に、乾物やストックを常備しておけるパントリーもあると便利ですよね。鍋やフライパンも子供が大きくなるにつれて大きなものを使う必要性があるため、大きめの収納にしておくと安心です。
また、最近では便利な調理家電も増えてきています。作業台を広めに確保し、調理家電を置くスペースを確保するのも一つの方法ですね。
玄関収納
玄関では、従来靴や傘だけを収納できる下駄箱が主流でしたが、近年ではカバンやコート、小さいお子さんがいるご家庭ではベビーカーや子供のおもちゃなども収納できるような土間収納(シューズクローク)が作られることが一般的になっています。
毎日の導線を考えると、確かにコートやカバンも玄関にあった方がいいですよね。花粉やホコリなど、外の汚れを室内に持ち込まない、といった点でも土間収納は人気です。
さらにアウトドアやスポーツが趣味のご家族は、土間収納が多い方が使い勝手がいいかもしれません。お子さんが年頃になれば部活用品などの置き場も必要になるでしょう。
ご家族の趣味やお子さんの人数も視野に入れて土間収納の必要性を検討しましょう。
洗面所収納
洗面所は、脱衣所も兼ねていることが多く、歯ブラシセットやドライヤー、タオルの他に、衣類や化粧品などをしまっておく場所でもあります。家族分の部屋着やリネン類を収納するには、ある程度のスペースが必要です。
洗面所のスペースは限られていますが、できる限り多めに収納を確保しておくといいでしょう。
作り付けの棚を作ることが一番無難ですが、それだけでスペースの確保が難しい場合は、洗濯機の上などデッドスペースを有効に使うと、収納場所が増えて効率的に物をしまうことができます。
寝室収納
最近の寝室の間取りで多いのが、ベッドスペースに隣接して配置されるウォークインクローゼットです。ウォークインクローゼットが一つあれば、衣類や布団を収納することができて便利ですよ。
ただし、ベッドスペースから丸見えのウォークインクローゼットは見た目にもごちゃごちゃしてしまい、あまり好まれません。
寝室をスッキリ見せるためにも、凹凸が出ないように注意し、収納の存在感が出ないように設計することが大切です。家族分の衣類を収納するのか、それとも夫婦分だけなのか、布団もここに収納するのかなどを話し合い、必要な広さの収納を検討しましょう。
階段下収納
階段下はデッドスペースになりやすいですが、うまく活用すれば大容量の収納スペースになります。しかし、階段の場所によっては収納スペースとして活用しづらい場合もあるため、なるべく早い段階で階段下を収納スペースとして活用したい旨を設計士などに伝えておくと安心です。
階段下収納は本棚として活用したり、掃除道具の収納場所、飾り棚なんかもいいですよね。収納とは違うかもしれませんが、リビングに作ればワークスペースとしても活用できます。
設置場所によっても変わってきますが、階段下の収納は自由自在なので、ぜひ有効活用しましょう。
ロフト・屋根裏収納
注文住宅では、ロフトや屋根裏収納を取り入れる方も多くいらっしゃいます。ロフトや屋根裏は、大きなスペースを確保できることが多いため、収納スペースとして最適です。
大型の季節家電を置いておいたり、子供の使わなくなったおもちゃや服の一時置き場としても使えます。
また、収納の他に書斎などの小部屋や寝室としても使え、活用の幅が広いことが利点ですよね。家をスッキリとさせたい方は、大型のものも収納しておける、ロフト・屋根裏収納を設置することがおすすめです。