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吹き抜けリビングと相性がいい間取りとは?
吹き抜けは、階を隔てる天井がなく、上下階がつながっている空間のことです。リビングを開放感ある空間にしてくれる吹き抜けは、近年多くの注文住宅で取り入れられています。まずは、吹き抜けリビングと相性のいい間取りについてご紹介します。
吹き抜けリビング+階段
吹き抜けを階段と組み合わせて設置することで、1階と2階とのつながりが生まれ、開放感も感じることができるため、吹き抜けリビングと階段の相性は抜群です。
リビングに階段が作られるため、家族とのコミュニケーションが取りやすいのもメリットでしょう。吹き抜け階段と、最後に紹介する2階廊下を組み合わせることで、1階との緩やかなつながりが生まれ、家族を近くに感じることができます。
吹き抜けリビング+大開口の窓
吹き抜けリビングに大開口の窓を取り付けることで、陽の光が差し込みやすくなり、より開放的で明るい空間になります。吹き抜け部分にも大開口の窓を取り付けることで、陽射しをたっぷりと取り込み、寒い冬でも快適に過ごすことができます。
また、大開口の窓は、大きな窓からウッドデッキやテラスに出られる仕様にする場合が多いため、アウトドア好きな方や小さなお子さんがいる方に人気のスタイルです。
吹き抜けリビング+シーリングファン
吹き抜けは冷暖房が効きにくい側面もあるため、シーリングファンと組み合わせることで、室内の空気を循環できるため、室温調節がしやすくなり、機能的なメリットも大きくなります。カフェやホテルなどでも取り入れられているため、シーリングファンをつけているだけでスタイリッシュな印象になりますよ。
ただし、シーリングファンはホコリが溜まりやすい場所でもあるため、掃除などメンテナンスに関しては事前に確認しておく必要があります。
吹き抜けリビング+2階廊下
吹き抜け階段と組み合わせて使われるのが、2階廊下です。リビングから2階廊下が見えるので、家族の気配を感じながら生活することができます。2階廊下からの眺めもいいので、特にお子さんがいる方は喜ばれるかもしれませんね。
吹き抜けのデメリット
開放感があり、オシャレな吹き抜け。ぜひ取り入れたいところですが、吹き抜けにもデメリットがあります。住んでから吹き抜けをなくしたいとなると、膨大なリフォーム費用がかかります。デメリットをきちんと把握したうえで、自宅に取り入れるべきかを検討しましょう。
冷暖房が効きにくい
吹き抜けは天井高が高いので、冷暖房が効きづらいというデメリットがあります。暖かい空気は上に上がっていくため、1階にあるリビングが暖まりにくくなるのです。また、吹き抜けの分エアコンのパワーも必要になり、部屋が適温になるまで時間がかかることもあるでしょう。
対策は、吹き抜けにシーリングファンを設置することです。シーリングファンは空気を攪拌するので、部屋中の空気を循環させてくれます。エアコンの効きがよくなり、電気代節約にも効果を発揮してくれるでしょう。
音や匂いが漏れてしまう
吹き抜けは、1階と2階を隔てるものがなくなるため、音や匂いが漏れやすくなります。2階の寝室で静かに寝たいのにリビングの生活音が気になってしまう、料理の匂いが2階まで広がっている、など、生活するうえで気になる部分が出てくるかもしれません。
音の対策としては、2階のホール部分に内窓やパネルをつけること、もしくはロールスクリーンでもいいですね。音を遮断するものをつけておくことで、いくらか防音効果を発揮してくれます。また、寝室のドアを防音仕様にするのもおすすめです。引き戸は音が漏れやすいため、音が気になる方は開き戸にしておくと安心です。
匂いに関しては、2階に窓や換気扇を設置することで和らげることができるでしょう。また、キッチンを半個室にして、壁で匂いの拡散を防ぐのも効果的です。
2階が狭くなる
吹き抜けは2階の床面積を削って作られます。そのため、必然的に2階の面積は減ってしまいます。2階に寝室や子供部屋を設置することが一般的ですが、それらの部屋が狭くなってしまう、もしくは部屋が足りなくなってしまうことも考えられます。
寝室や家族用のクローゼットを1階に配置したり、2階のトイレはなくすなど、2階の部屋数を減らす工夫が必要でしょう。しかし、1階の部屋を多くするためには、ある程度の敷地の広さが必要なため、面積が足りない場合は、2階の部屋を増やすか吹き抜けを設置するかをきちんと話し合う必要があるでしょう。
吹き抜けからの陽射しが眩しい
吹き抜け部分に窓があると、日が昇った時に眩しく感じることがあります。そのため、吹き抜け部分の窓には、ロールスクリーンやブラインドの取り付けを検討しましょう。1階からの操作で開け閉めできるものを設置しておくと、眩しい時だけ閉めておき、開放感を感じたいときには開け放つなどで調整できます。