玄関ポーチとは?
玄関ポーチとは、住宅の玄関部分に設けられた、屋根がある空間のことを指します。一般的には玄関ドアを開けた直後に出入りするスペースで、靴を脱いだり履いたりするためのスペースとしても利用されます。また、玄関ポーチには屋根の下に収納スペースを設けたり、ベンチや植物を置いたりすることで、機能性だけでなくデザイン性も高まるでしょう。
最近では、エクステリアの一部として玄関ポーチを設置することが一般的になってきています。
前面道路から玄関につながるアプローチから、タイルやコンクリートを使って数段高い位置に床面を設置するパターンが多いですが、バリアフリー仕様としてスロープになっているパターンもあります。
玄関ポーチと玄関アプローチの違い
玄関ポーチは前述した通り、玄関部分に設けられた、屋根がある空間のことを指します。そしてこのスペースは「建築面積」に含まれます。対して玄関アプローチは家の前面道路から玄関までつながる道を指し、こちらは建築面積に含まれず、外構工事に含まれる範囲です。
場所の違いはあれど、玄関アプローチから玄関ポーチにつながるため、テイストを合わせておく必要があるでしょう。
玄関ポーチを使いやすくおしゃれにするポイント
玄関ポーチは家に入るときに必ず目にする場所であり、玄関と並んで「家の顔」ともなる場所です。ここで家の印象がある程度決まってしまうので、機能性だけでなくおしゃれさにも気を配りましょう。
ここでは、玄関ポーチをおしゃれにするためのポイントをいくつかご紹介します。
余裕を持った広さにする
玄関ポーチのサイズは自由に決められますが、広めに確保しておくといいでしょう。また、広い玄関ポーチはゆったりとした余白を感じられ、より雰囲気がよくなります。
スペースに余裕があれば、観葉植物やおしゃれなオブジェを飾って、玄関回りのおしゃれも楽しむことができますよ。
玄関ポーチが広ければ、雨の日でも荷物を持って出入りがしやすく、来客時にも余裕を持ってお客様をお迎えできます。
床面仕上げは家のテイストに合わせる
玄関ポーチの床面仕上げはおしゃれさに直結するので、なるべくこだわりましょう。
床面仕上げに一般的によく使われるのは、外装用タイルかコンクリートです。外装用タイルには、様々な色や形がありますが、家の外観やアプローチとテイストを合わせて、外から見たときに色や質感が浮かないようにしましょう。
玄関ポーチをコンクリートにした場合、タイルよりもスッキリとシンプルに仕上がります。あまり色を入れたくない、玄関ポーチはあまり飾らずシンプルにしたい、という場合はコンクリート仕上げがおすすめです。
ただし、タイルよりも汚れが目立ちやすい、ひび割れしてしまう可能性があります。人によってはタイルよりも安っぽいと感じられる場合も。
とはいえ、家のテイストと合っていればコンクリートは洗練されたイメージになります。家の外観、アプローチ、玄関などの雰囲気と合わせて、おしゃれにデザインしましょう。
庇のデザインを考える
庇のデザインにもこだわることで、玄関ポーチはよりおしゃれに演出できます。庇は、雨よけや直射日光を防ぐ目的で設置され、今は木製、アルミ、ガルバリウム、ガラス、瓦など、様々な材質のものが販売されているため、家のテイストに合ったものを選択しましょう。
また、大きさも一枚板のようなものから、柱を立てて大きく作りこむものもあります。玄関ポーチの広さに合わせて、庇の大きさも調節するといいでしょう。
今は、玄関部分を奥に設置し、2階の床面を庇代わりにする家も増えていますが、その分居住スペースは狭くなってしまうため、注意が必要です。
照明、植物、オブジェでおしゃれに彩る
玄関ポーチをおしゃれに彩るために、照明や植物、オブジェなどにもこだわりましょう。
玄関ポーチの照明は、夜に玄関の雰囲気を良くするために一役買ってくれます。玄関を明るく照らしたい場合は、無難にダウンライトを設置するのがいいですが、おしゃれに演出したい場合は、壁面にブラケットライトをつけるとグッと雰囲気が変わります。
やわらかい光で玄関ポーチを照らされると、仕事から帰って来たときにも安心しますよね。
また、植物やオブジェで玄関ポーチを飾るのもおすすめです。木製やアイアンのプランターを並べるのもいいですし、大きな観葉植物を飾るのもおしゃれですよね。玄関回りを花や植物で彩れば、玄関回りが華やかになります。
素焼きや木の置物などのオブジェで世界観を出せば、玄関回りの雰囲気がグッと変わりますよ。