趣味室がある暮らし
ここ数年は、テレワークが普及したことで、家にワークスペースや書斎を設ける方が増えました。また、他方ではおうち時間を充実させようというご家族も増加しており、家に趣味室をもうけ、家の中で趣味を楽しむ傾向があります。趣味室が自宅にあるということは、自分のためだけの特別なスペースを持つことができるということです。
趣味室は、趣味を楽しむばかりでなく、自分だけの空間が手に入るためリラックスして過ごすことができます。趣味室がある暮らしは、自分の時間を大切にし、自分自身を表現することができるライフスタイルの一つです。
趣味室はどこに作る?
趣味室は、自宅のどの場所に作るかで使い勝手が大きく変わります。完全個室のおこもり空間にするのか、家族の生活と共にリビングからつながる場所につくるのか、それぞれメリットデメリットがあるでしょう。
ここでは趣味室を作る場所として4つの場所を挙げました。
完全個室のおこもり空間
趣味室を完全個室にすることで、自分だけの空間でリラックスして過ごすことができます。趣味の時間に没頭したい人、静かな空間で趣味時間を過ごしたい人は、完全個室の趣味室をもうけるのがよいでしょう。
また、荷物が多くても、個室であればある程度自由がききます。家族との共有スペースだと置き場所に悩んだり整理がしにくかったり、ということもあるでしょう。個室の趣味室は「自分だけの空間」「自分だけの時間」を確保できることが大きなメリットです。
一方、個室にすることで、家族とのコミュニケーションは減ってしまう可能性があります。趣味に没頭している時間は家族と離れて過ごすため、あまりにその時間が長いと、家族関係が悪くなってしまう可能性も考えられるでしょう。
また、個室を作るためのスペースが必要なため、部屋一つ分を作るコストは当然ながらかかります。
デッドスペースを活用
家を建てるときには、いくつかデッドスペースが存在します。一般的には階段下がデッドスペースになりやすい場所です。ここに趣味室を作ると、空間を有効活用できます。
広いスペースを確保することは難しいかもしれませんが、部屋を作る必要がないため、コスト面でかなりメリットが大きいでしょう。空間を有効活用でき、家族との距離も近いため、コミュニケーションが取りやすいです。
一方、大きなスペースを確保するのは難しいため、荷物が多いと収納に困ることが考えられます。また、元々デッドスペースは収納にしようと考えていた場合、別で収納スペースを確保しなければならない、といったことも起こるかもしれません。
ロフトやスキップフロアをお気に入りの空間に
ロフトやスキップフロアを作り、そのスペースを趣味室として活用できれば、空間を有効活用できます。
ロフトもスキップフロアも共用スペースとは完全に分断されてはいないため、適度なおこもり感を得ることができるでしょう。家族とのコミュニケーションも取りやすく、バランスよく趣味を楽しむことができます。
一方、ロフトははしごを使って登る必要があるため、小さいお子さんがいるご家庭は注意が必要です。また、設置場所によっては冷暖房が効きづらいこともあるため、真夏や真冬などは使いづらい可能性があります。
使いやすいリビングからつながる趣味室
リビングの一角に趣味室を作れば、趣味に没頭するためのプライベート空間を作ることができ、家族と一緒に過ごす時間と趣味の時間をバランスよく取ることができます。お子さんと一緒に趣味を楽しむこともでき、家族との仲を深められるのもメリットですね。
一方で、リビングとの間に壁をもうけない場合は、音や匂いの問題が生じることも。趣味に没頭していたい、という方にとっては家族の生活音がデメリットになってしまいます。
また、趣味室のスペースを確保する分、リビングスペースが狭くなってしまうことも考えられます。
趣味室を作るときのポイント
続いて、趣味室を作るポイントを3つご紹介します。これらのポイントを押さえて、充実した趣味室を作りましょう。
採光を確保する
趣味室で意外と重要なのが、採光の確保です。
ひっそりとした雰囲気にしたいからと、あえて暗めの空間にする方もいらっしゃいますが、なるべく明るい空間の方が使い勝手はいいでしょう。部屋に窓はつけられるか、採光は確保できるか、は間取り作成時に検討すべきポイントです。
どんな用途に使うのかを明確にする
次に、どんな用途に使うのかを明確にしましょう。
本を読むのか、音楽を楽しむのか、映画鑑賞なのか、もしくは筋トレやダンスなのか、趣味によって必要なスペースや適した場所は変わってきます。せっかく趣味室を作るのであれば、用途に合ったスペースにできるように、事前に確認しておきましょう。
必要なものを洗い出しておく
趣味室を使う人と用途が決まれば、次に必要なものを洗い出しましょう。
収納はどの程度必要なのか、スペースは足りるのか、騒音などの問題はないかなど、実際の生活を想像して、過不足がないか最終確認をします。趣味室を使っているイメージを膨らませ、必要だと思うものを事前にピックアップしておきましょう。